ワークショップの流れ

参加者全員とファシリテーターは一緒に円になって座ります。

ファシリテーターとはワークショップがスムーズに行われるよう導く、進行役、ガイド役です。

 

ファシリテーターは、問題についてワーク(働きかけ)をしたい人の中で誰がその瞬間にコンステレーションを受ける準備ができているかを感じ取り、その人を選びます。往々にして同じように他の参加者もそれを感じ取ることができます。このように毎回誰の問題についてワークをするかが決まります。このワークをする人をクライアントと呼びます。

 

 

まずはじめに、ファシリテーターはクライアントと話をしながら、問題の核が何であるのかを明確にするお手伝いをしていきます。その話のなかでクライアントは自身が置かれている状況を事細かに説明する必要はありません。これは従来のセラピー・カウンセリングとの大きな違いです。

 

 

たとえば、母親との問題を持つクライアントは、母親が何を言ったのか、どんなことをしたのかをすべて説明する代わりに、簡単な背景の説明と「母親との関係を良くしたい」というだけでも充分です。問題の核がはっきりした後で、クライアントは家族の中で何が起きたのか、事実、出来事だけ伝えていきます。

 

 

ファシリテーターはその出来事の情報を元に、クライアントの家族の誰を配置していくかを決めます。その家族のメンバーの代理人をクライアント自身が参加者の中から選んでいきます。顔や年格好、雰囲気が似ている必要はなく、無作為に選びます。代理人をやりたくない人はもちろんその意志が尊重されます。その場合は他の人を代理人として選び直します。

 

 

次に、クライアントは家族の代理人を家族の関係性にしたがって配置していきます。代理人は配置された後、自然に、感情が出てきたり身体に何か(立っていられない、ある方向へ向かって歩いて行きたい衝動など)を感じたりするのを体験するでしょう。かといって、自分自身が無くなってしまう訳では決してありません。それを感じている自分をしっかり自覚しています。

 

 

代理人はそのクライアントの家族に会ったこともなく、家族の詳細も知りません。しかし、代理人が感じているこれらの感覚は、代理をしているその家族メンバーとつながっています。クライアントの家族システムの中の、無意識下のことが反映されているのです。この現象は、このグループセラピーが開発される過程で発見されました。

 

 

この代理人が感じている感覚という情報を元に、そのクライアントの家族システムのどこに滞りや障害(もつれ)があるのかを明らかにし、クライアントの問題の解決策を探っていきます。

 

 

より詳しい説明は以下をご覧ください

「アイアムアイ・ホリスティック研究所」